2012年7月24日火曜日

狭あい部の高精度化(適用材質を追加)

こんにちは。

今回は狭い箇所や奥まった箇所に高い面精度が必要な場合のお話をします。

  例えば、図1のように上面に精度面があり、加工を行うに際して干渉するものがない
  ワークの場合、5面加工機による「切削加工」と研削盤による「研削加工」により、
  精度の実現が可能です。

図1 外面に精度面のあるワークの一例




では、図2のように、精度面が奥まった箇所にあるワークの場合はどうでしょう。切削は、工具長の長い工具にて加工が可能です。しかし、研削は、研削盤とワークが干渉し、砥石が精度面まで届かないため、加工できません。

図2 奥まった箇所に精度面のあるワークの一例

研削加工ができず、高精度化を断念した経験はありませんか?
このような場合、キサゲ加工と呼ばれる手法があり、高精度を達成することは可能かもしれません。しかし、キサゲ加工は熟練した技能が必要と言われています。

そこで、私たちは技能を必要としない手法を考案しました。三次元測定機と加工を組合わせることにより、高精度化を達成するものです。この手法であれば、どのような大型部品の大面積であっても、高精度を実現することができます。図2のイメージのワーク(幅2.5m×長さ3m×高さ1m)において、平面度8μmを達成した実績があります。

上記の実績は製品の材質がSS400のものです。SS400材は比較的表面が柔らかいため、もう少し硬い材質を希望されるかも知れません。そこで、SS400材の表面にセラミック溶射を施し、実験をしました。その結果、同様の手法でSS400材と同レベルの精度を達成することができました。

「自分たちの製品に使えるのではないか?」と思われたら、是非、お気軽にお問合せ下さい。お問合せは下のボタンをクリックして下さい。






2012年7月17日火曜日

高減衰構造とは


 こんにちは。
 今回は、高い振動減衰性能を持つ構造体について紹介します。

 実製品では、装置内のモータや外部の振動源などに起因する様々な振動が、構造体も含めた装置全体に発生しますが、精密装置においては、精度やスループットに悪影響をおよぼすことがあります。

 横河ブリッジでは、こうした振動問題を解決する方策として、構造体の減衰性能を高めた高減衰構造体を開発しました。横河ブリッジの高減衰構造体を用いることにより、装置の高精度化・高スループット化・高速化が実現できると考えています。


 図-1に一般構造体と高減衰構造体の作業効率の違いを模式的に示します。



                   図-1 一般構造体(左)と高減衰構造体(右)の作業効率



 装置の振動でお困りでしたら、横河ブリッジの高減衰構造体をぜひご検討ください!



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