今回は、異種材料(異種金属)を接合した複合構造について紹介します。
一般的に構造体に用いられるSS400は、入手性が良く、安価な材料であることが特徴です。SS400で構造体を製造すれば、コストダウン、リードタイム削減が図れます。ただ、性能上の理由から、他の材料、例えばステンレスやアルミなどSS400以外の材料を選択せざるを得ないことはよくあることです。これらの材料はSS400よりもずっと高価であり、コストアップとなります。
このような場合、SS400で構造体を構成し、必要な部分のみに他の材料を使う、すなわち、複合構造とすることが有効な手段です(図1参照)。ただし、材質の異なる金属材料を接合することになるため、その設計、製造には注意が必要です。例えば、複合構造SS400構造体の応力除去焼鈍についての考え方や線膨張係数の違いなど解決すべき問題があります。私たちは、異種金属接合について、検討を重ね、溶接、接着、嵌合、ボルト等の接合方法を確立しました。材質としてはSS400とステンレス、アルミ、鋳鉄、インバー鋼の接合が可能です。
異種金属接合による複合構造にはコストダウンの可能性が大いにあります。お気軽にお問合せください。
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