今回は、SS400と鋳物でよく用いられるFC250の加工精度にについて紹介します。
FC250はSS400に比べて脆い材料なので、削りやすいイメージはありますが、削りやすさと精度の出しやすさは一致するものなのでしょうか。私たちは、図1に示す大型試験体を用いて、その加工精度の検証を行いました。試験体は、寸法:幅700×長さ4000×高さ370㎜、重量:1400kgの溶接構造体です。試験体の上面にSS400およびFC250の座面を接合し、切削加工を行いました。なお、座面の接合方法については、「異種金属の接合方法」を参照下さい。
図2および図3に座面の平面度の測定結果を示します。SS400の座面とFC250の座面の平面度はいずれも5μm以下であり、その結果に有意差は見られませんでした。したがって、SS400とFC250で同程度の面精度を出すことは可能といえます。
FC250などの鋳物からSS400へのリプレイスには、軽量化や剛性向上などのメリットが数多くあります。このリプレイス検討は私たちの最も得意とするところです。お気軽にお問合せ下さい。
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